こんにちは、進撃する人です。
今回は、「なぜ私がアフィリエイターからエンジニアに転向したのか」ということを理由を添えて説明していきたいと思います。
20個ほどあり、ちょっと長くなりますがお付き合いください。
アフィリエイトの不確定要素が大きくなった
まずサイトアフィリエイトが昔と比べて明らかに難しくなったというのがあります。
-
- SEOが厳しくなった
- ライバルが増える
- アプデで死亡率が上がる
- こたつ記事は無理ゲー
「オワコン」とは言わないまでも「結構きつくなってきた」というのは感じます。
マクロで見ると市場は大きくなっているかもしれません。
「国内アフィリエイト」の市場規模は拡大するでしょう。
しかし上記の「国内アフィリエイトの市場規模の内訳」はよくわかりません。
そこでミクロ視点で見てみましょう。
大手ASPであるA8のデータです。
伸び悩んでますね。
「他社のASPに売上が取られたことによる売上ダウン」でも「SEOは相変わらず上向きで、リスティング広告の売上が減ったから伸び悩んでいる」でもなく「検索エンジンアルゴリズムの変更による売上の伸び悩み」とはっきりと書かれています。
参入者は増える一方で、ASPの売上が下がっている以上、少ないパイの取り合いになり不確定要素も増えました。
不確定要素があまりにも増えすぎたので「安定収入を得たい」と、エンジニアを目指すことにした経緯があるわけです。
エンジニアの需要と供給のギャップが大きくなった
- エンジニアの需要が大きく増えた
- 供給が減っている(高齢エンジニアの引退でプレイヤーが減っている)
- 需要と供給のギャップで市場に歪みができた(実際2年くらい働いてフリーランスのエンジニアになれば年収1000万は割と普通)
それに対してSEOアフィリエイトサイトは「供給」が異常に増えて「需要」が減ってる(市場自体は増えているようだが、各々がブログメディア以外のSNSや動画に分散し始めた)面があります。
稼ぐなら一つの市場を100点目指して極めるより80点のスキルで「需要があるところに供給するのが楽」と考えてます。
その点、「アフィリエイトは90点を取っている人が100点を目指し90点から1点1点を積み上げていくゲーム」になりつつありますよね。
反面プログラミングって2年くらい真面目に働けば80点のスキルを得られ、それだけのスキルがあればめちゃくちゃ引く手数多なわけです。
エンジニアの需要と供給のギャップは少なくとも2030年まで続く
「アフィリエイト・バブル」のようなバブルはエンジニアでは起こりにくいと考えています。
2030年まで人材不足が加速することを考えると少なくとも10年は食いっぱぐれないのではないでしょうか。
この変化の早い時代に「10年使えるスキル」ってなかなか良いスキルだと思いますよ。
「AIが完全にコードを書くようにならない限り」は、「エンジニア・バブル」は起こるとは考えにくいですね。
結果的にアフィリエイトサイト運営にも活かせる
プログラミングができたら
- スクレイピング(他サイトから必要な部分のデータを取得)
- 自動化
- ツール化
これらのことが容易にできるため、アフィリエイト作業の効率化が可能です。
更にアフィリエイトの案件として
- プログラミングスクール
- エンジニア転職
- IT転職
これらの案件はIT社会である今、今後どんどん活発になっていくので、アフィリエイトのネタとしても美味しいです。
そもそも自分に向いている
私の性格ですが、
- 内向的
- 引きこもりがち
- すぐにググりがち
- PCに向かうのが苦ではない
- だが定期的に人と接したい気持ちはある
という感じです。
明らかにエンジニア向きの性格で、かつ新卒の時、エンジニアとして就活してた(内定を得た後に辞退をすることになったが)ので「自分に向いている」ことがわかってた上でこういう選択をとりました。
エンジニアは確かに今稼げますが、それ以上に「自分に向いているか否か」の方が大事だと思います。
発信の軸として優秀
- 働き方が柔軟
- フリーランスエンジニアは稼げる
- 会社が合理的なところが多く無茶な働き方は少ない
- 「手に職」をつけやすい
ということで、エンジニアが世間的にどんどん人気になっており、プログラマーを目指す人がめちゃくちゃ増えました。
エンジニア系インフルエンサーもどんどん増えており、「プログラミングは情報発信の軸として非常に優秀」と感じましてエンジニアに移行した経緯があります。
実際、ここ最近フォローしていただけてる属性もエンジニアの方が増えてきました。
最近のIT企業は働き方が柔軟になっており、実質フリーランスと変わらなくなってきた
ここ最近のIT企業はマジで柔軟になってきたと感じます。
例えば、WEB系のベンチャーは下記のような働き方・職場になってます。
- 綺麗なオフィス
- フレックスで働ける
- リモートワーク
- 残業なし
- 社員が合理的
- 人間関係がドライ
- 無駄な飲み会が少ない
- 個人主義
- 成果主義
と、アメリカに近い働き方になっており、「スキルさえあれば」高待遇&自由な働き方ができるわけです。
個人的に「縛られすぎず、自由すぎず」が一番パフォーマンスを出すことができるので、しばらくは会社に出勤してみたいですね。(自営業をやってた時は自由すぎるとオワコンになるが社員は雇いたくなかった)
アフィリエイトへの情熱が失せた
個人的な理由ですが、「ただアフィリエイトをやるだけの毎日」に情熱が失せました。
毎日、ずっと部屋にこもって黙々と全然興味ない記事を書くことができたのは「お金に飢えている時」だけでした。
ある程度、利益が出るようになってから「アフィリエイトへの不毛感」が強くなり、それがきっかけでアフィリエイトに対する情熱は消え失せました。
これは持論ですが、「情熱を傾けられること」を頑張ったほうがいいです。
その情熱が消え失せたらそれが「やめるタイミング」だと思いますね。
その仕事に対する情熱が失せてしまったら、色々やり方変えてみて、それでも情熱がわかないならもうその仕事はやめた方がいい。
「儲かる」がモチベーションで継続できるのは大体2-3年が限度。
— 進撃する人@現役エンジニア (@mikasa_program) 2019年1月29日
私は「論理は情熱には勝てない」と思ってます。
最近「東大卒プロゲーマー」という書籍を買って「その通りだなぁ」と思いましたので、こちらに記載しておきます。
とても良い本ですよ。
「幸福の資本論」「ライフシフト」「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」の影響で「スキル(専門性)」を身につける必要性を感じた
私が個人的に「キャリア論」の部分で影響を強く受けてるのが
- 幸福の資本論
- LIFE SHIFT
- 藤原和博の必ず食える1%になる方法
このあたりの本です。
幸福の資本論だと「好きなことに人的資本を投資せよ」、LIFE SHIFT・藤原和博さんだと「専門スキルの連続習得をせよ/複数の専門性を身につけよ」という持論を展開しております。(1万時間×1万時間×1万時間の法則に従って100万人に一人の市場価値を身につけようという話。)
私もアフィリエイターとして「ライティング、マーケティング、SEO、簡単なプログラミング」は身についていますが、アフィリエイトで身につくスキルは「イマイチ専門性に欠ける/誰もが頑張ればすぐに身につくスキル」だと考えていまして、今後人生を生きていく上でもう一つ武器が欲しいと思ってました。
そこで「複数のスキルをつける」という意味で「マーケター視点を持っているエンジニア」というポジションを確立するために、プログラミングを選んだわけです。
アフィは時間をお金に変える行為だが、プログラミングは時間を「スキル」「人脈」「お金」に変えることができる
アフィは3年ほど前よりもあまり稼げなくなってしまいました。
現状だと私にとっては非効率になった上に「お金」しか得られないという状況です。(とはいえ、全く自分でコンテンツを作ったことがない人がアフィをやればマーケティングセンスやライティング力が伸びますよ)
反面、プログラミングはこれまでノータッチだったのでスキル的な伸び代が大きい上に、アフィとは異なり社会との接点を持ちやすいので「人脈」を得られることもできるわけです。
かつ、今はエンジニアは需要と供給の関係で「稼げる職業」と言われてます。
私にとっては「お金的な面(金融資本)」「スキル的な面(人的資本)」「人脈的な面(社会資本)」を得られるわけですね。
アフィはいつでもできる。でもエンジニア転職はもう今しかできない
- アラツーからエンジニア
- アラサーからエンジニア
- アラフォーからエンジニア
これらは転職難易度が全く難易度が違います。
例えば私が通っていたプログラミングスクールの同期だと20代前半だと1回目から有名企業のCEOと面接なんですけど、20代後半だと書類は通るものの、1次面接は人事から始まります。
- は学歴と能力次第でどんな企業もいける。
- は中堅自社開発とSESあたりの企業ならちゃんと勉強すれば入れる
- はなかなか厳しい。運が良ければSESには行ける
という感じになっております。
また、これが30前半だと10社書類を送って書類選考に突破するのは2通程度、これが30代後半だとなかなか厳しい…というのがエンジニア業界なのですよね(とはいえ30後半とかでも転職をしている人がいるので不可能ではありませんが)
「やるなら今が最後のチャンス」と思ったのでエンジニアに転向しました。
それに対してアフィやブログはいつでもどこでも副業でも本業できます。
自分で何かツールを作れる
プログラミングのスキルがあれば
- ブログツール
- マッチングツール
- SNSツール
- 分析ツール
などなど、自分でツールを作ることができます。
それによって「自分が作りたいものを簡単に作ることができる」ため、自分が何か手間を省きたい時自分で何か作ることができるわけです。
プログラミングができない人は金を払って外注するか既存のツールを使いこなすしかなく、プログラミングがわからない人だと外注に思い通りの指示ができず理想のものが完成しないでしょう。(プログラミングは外注するのにもある程度知っていなければ難しいのです)
「プログラミングを教える」だけで社会的に価値があるし、金銭的にも大きな収入になる
例えば
- 遅咲きプログラマーさんのオンラインサロン(100人×3000円)
- 迫くんのskill hacks
- りゅうけんさんの逃げ切りサロン
- かずきちさんのウェブカツ
これらは「プログラミング教材」です。
ぶっちゃけこれらの教材はアホみたいに売れてます笑(skill hacksは多分5000万以上、ウェブカツは1~2億円売ってると思います)
プログラミングの家庭教師自体、時給5000円とか普通ですし、「バブルか!」ってくらい相場が高いです。(なんせスキルがあるエンジニアはフリーランスになれば時給5000~6000円程度は行きますからね。技術コンサルだと時給2万円くらいはいきます)
これは市場価値が高いからなんですよね。
しかもすごいのが「ブログノウハウ」を売ったら叩かれるのに、プログラミングノウハウを売っても全然叩かれません。
これは参入障壁がブログよりも高く「社会的価値があるから」なんですよね(ブロガーやアフィエイトサイトの社会的価値が低いとは言いませんが、社会的にみてエンジニアが足りなさすぎて国が困っている以上、エンジニアを輩出する仕組みを作るのは社会的価値が高いのです)
世間体がバツグンに良い
アフィリエイターって良い方次第ではかっこいいです。
WEB広告業、サイト制作業などなど。
ただ、実際やってることを見せると世間体は割と悪いです。
その点、今ってエンジニアはめちゃくちゃ世間体いいんですよね。
昔5年前は「IT土方」なんて言われてましたけど今は「国を救う救世主」扱いですw
中高生のなりたい職業ランキング1位ですよ。
世間体クッソいいです。
しかもこれだけ憧れられる職業なら今のうちに自分がエンジニアになってガンガン発信することに「価値」があるんですよ。
「スキルの交換」で新たなスキルを
例えば私がエンジニアとして内定を得られたのは「アフィリエイターの経歴をガンガン生かしてスキルがある人」と認められたからというのも内定をもらえた大きな要因の一つでした。
これは言い換えると「WEBマーケターというスキルを前面に押し出してエンジニアとして入社できた」とも言えます。
これって言い換えると「スキルのわらしべ長者」がみたいなもんですよね。
例えばエンジニアなら
プログラミングスキルを磨き海外支社に派遣
→英語が身につく
→プログラミング・英語・マーケティングスキルを買われて「英語ペラペラなエンジニアマーケター」として営業職をする
→営業力が身につく
といったように「現在持っているスキルを全面的に押し出して新たなスキルを得られる企業・職種・業界に入る」という「スキルのわらしべ長者」をすることができます。
何も身につけずに年齢を重ねると、どうしても自分の市場価値が落ちていきます。
ただ、その分、意識してスキルとキャリアを積み上げていけば「錯覚資産」と「スキル」は身についていくわけです。
自分の市場価値を年齢を重ねるたびに引き上げるのはスキルと錯覚資産なので、意識的にこの2つは身につけていきたいもんです。
エンジニアなら途中で数ヶ月休んだり、すぐに働き始めることができる
エンジニアはスキルさえあれば「フリーランス」更に交渉次第では「リモートワーカー」になることができます。
客先常駐でそれなりのスキルがあれば50~80万円/月ほど稼げるのがエンジニアなのです。
なので、仕事に疲れたら
- 年6ヶ月だけ働き残りの6ヶ月は海外をぶらぶらする
- 3ヶ月働いて次の3ヶ月は休み、次の3ヶ月は働き、次の3ヶ月は休む
- 年9ヶ月×70万円/月=630万円稼いで1年のうち3ヶ月は休む
「スキルさえあれば」このくらい柔軟な働き方ができるわけです。
これがアフィリエイターだったら年5000万くらい稼げる可能性もありますけど、サイトに対する情熱が消え失せたら年200万すら稼げない可能性もあるわけです。
それならある程度エンジニアでクライアントワークをこなしながら空き時間でコンテンツを作成するなりサイト作るなりしていった方がリスクは低いんじゃないかな…って思いますよ。
技術そのものを理解して自分で使えるようになるのは楽しい(やりがい的観点)
ここまでは「稼ぎ」「働き方」「リスク」「期待値」の数字の部分を語りましたが、個人的には「技術そのものが面白い」という観点(つまりやりがい的な部分)でもエンジニアっていいなぁって思います。
アフィリエイトやってた時は「これ自分がやる意味ある?」って思ってました。
だって自分の100倍くらい資本持っている企業がガンガン高品質なコンテンツを投下してくるわけですからね。
個人がブランディングされてる「ブログ」ならまだしも、今の時代に匿名型のアフィリエイトサイト(要はアフィリエイトサイトっぽい感じのランキングサイト)をやってもそりゃ自分がやる価値がないよねって思います。
価値のない不毛なことをやってると「自己肯定感」が落ちていきます。
「俺、これやる意味あんのかな。」←ずっとこれを思ってました。
3年前はまだまだ情報が少なかったのでやる価値を感じていたものの、ここ最近はアフィ作業しても虚無感しかなかったので、損切りして正解かなって思います。
その点、エンジニアは「技術」を学ぶことができます。
「技術がめちゃくちゃ好き」ってわけではないですが、今まで知らなかったことを知ること自体は好きです 。
なぜ、何が、どのように動いているのか裏の仕組みを知ることができるのはエンジニアならではだと思います。
人間関係に疲れたらエンジニアならスキルさえあればなんとかなる
エンジニアなら人間関係に疲れても、働き方を柔軟に変えることができます。
そもそも最近のIT企業は合理的で人間関係がドライなので(飲み会がなく残業もなく成果主義)人間関係に悩みにくいですが、それでも揉めることはあると思います。
仮に人間関係でダメージを負ったとしても
- 正社員→客先常駐(フリーランス)業務に切り替えることによって数ヶ月ごとに職場を変えることができる
- 炎上案件などブラックな職場に当たったら断ることができる
- 最悪クラウドソーシングで仕事を拾っていけば食っていくことはじゅうぶん可能
などなど、人間関係に疲れたとしてもエンジニアならどうにかなるわけです。
人間関係を作りたいとなったら長めに客先常駐で一つの企業に常駐すればいいし、人間関係に疲れたら常駐先を変えるといった風に「自分でコントロールできる」というのがエンジニアの強みですよね。
エンジニアなら週2~3出勤という働き方も可能
私は週5×1日8時間×40年間労働なんて糞食らえと思ってます。
そんなの一生したくないと思いますよ、流石に。
ですがエンジニアなら「週2〜3労働」が可能です。
客先常駐派遣や自社開発企業でスキルを積んだ後に、フリーランスになれば「会社との交渉次第」で週2〜3日労働可能です。
私の2年ほど経験があるフリーランスのエンジニアさんは会社に交渉して週2労働とかしてますね。
しかも単価が高いので週2〜3労働でも30万とかそのくらい稼げるわけです。
エンジニア最強じゃね笑?
自分にとって専業アフィリエイターは「ストレスがなさすぎ」だった
そして私にとって決定的な理由の一つがこれ。
専業アフィリエイター4年目で感じたことは「無気力」です。
無気力状態になる理由は「ストレスのなさ」なのです。
人ってストレスがあるとダメになるのではなく、むしろ逆で「ストレスがなさすぎるとダメになる」んですよ。
ノーストレスの自営業の方とこれまでたくさん会ってきたんですけど、背負うものがない人や生活に全くストレスがない人ほど生活習慣がぶっ壊れてどんどん病んでいく。
— 進撃する人@現役エンジニア (@mikasa_program) 2019年2月4日
私の持論ですが、人って「ストレスがなさすぎるとダメになる」んですよ。
- 朝起きる必要がないからどんどん生活習慣がぶっ壊れていく
- 人と付き合う必要がないからどんどん孤独になっていく
- 誰も縛ってくれない、何にも縛られないからこそ自分で自分を縛る必要がある
- でも自己管理だけだと、どうしても限界がある
- 結果、生活習慣が崩壊し、人間関係も希薄になりどんどん病んでいく
ほぼこれに近い状態になりました。
私の周りにいる「独身かつ一切組織化していないアフィリエイターさん」は高確率で同じように病んでいます。
リスクを負いたくないから組織化したくないし、人と付き合いたくなければ付き合わないという選択をすることが可能なわけです。
すると、人付き合いのストレスも出勤も時間に縛られるストレスも何もないのでノンストレスになり無気力になっていくという負のループにハマる人はたくさんいます。
エンジニアなら上記で書いた通り、あえて客先常駐で意図的に社会との接点を作り出すことができる点で「いいな」と思うわけです。
まとめ
以上、私がアフィリエイターからエンジニアに転職した理由です。
- 虚無感
- 稼ぎ
- ストレスのなさ
- 働き方
- キャリアの観点
- 社会との接点
- 年齢
- スキル
- 長期的視点
あらゆることを考慮した上で4年間続けたアフィリエイターをやめる決断をしましたが、私は正解だと思ってます。
もうサイトは売却を進めており、ブログとYoutubeでもやりつつ本業でプログラミングのスキルアップをしていこうと思います。