「今から専業アフィリエイターになりたい」という20代へ。「基本的にやめたほうがいい」

こんにちは、進撃する人です。

前々から定期的に20代の人から「サイト運営で食っていきたい」という相談を受けます。(ツイッターのDMとかリアル経由で)

比較的社交的な人ならブロガー、あまり社交的でない人からだとアフィリエイターになりたい…と相談を受けるわけです。

【結論】専業アフィリエイターは基本的にオススメはしない

まず結論からですが専業アフィリエイターは本当にオススメしません。

一応これでも4年間専業アフィリエイターをやってきてそれなりにうまくいったこと、途中でうまくいかなかったことなど、色々と経験してきたのでそれなりに説得力はあると思います。

年齢とともに市場価値が落ちていく

アフィリエイトをやって得られるものはたくさんあります。

  • ライティング力
  • マーケティング力
  • SEO
  • ビジネス感覚
  • 外注化スキル

などなど、身につくスキルは多々あります。

私もアフィリエイトをやったおかげで抵抗なくこのブログをかけますし、それなりにペルソナを絞ったコンテンツをかけるし、無意識にSEOを意識したコンテンツを書きますし、面倒な作業は残部外注化するようになりました。

得られるものは多かったと思います。

なので今、会社員の人はやらないよりは絶対にやったほうがいいです。

ただ、「市場価値の観点」で専業でずーっとやっていくのはオススメしません。

というのもアフィリエイトって「サラリーマンの副業でも・学生でも・主婦でも・ニートでも」できてしまうんですよ。

よく聞くのが「都内のベンチャーのインターンでメディアの運営を学生にさせる」という内容のインターン。

いってしまえばアフィリエイトで身につくキーワード選定やアクセス解析・ライティングのスキルって3ヶ月とか半年とかそのくらい本気で実践すれば身についてしまいます。
私もアフィリエイト2年目くらいから明らかに身につくことが減ったな…と思うようになり「スキルの伸び方の鈍化」を顕著に感じました。

専業アフィリエイターで5年とか10年やっていたとしても「年齢に比例して市場価値が伸びていく」というわけではないので個人的に専業でも3年やった上で飽きてきたし市場価値は上がらないし「ここが引き際かな」と思いアフィを一旦やめた経緯があります。

稼ぎ続けるのが想像以上に大変

また、アフィリエイトをやってみればわかると思いますが、「アフィで稼ぐこと」そのものはぶっちゃけめちゃくちゃ難しいわけではありません。

月に10万とか20万くらいであれば1日3時間集中して作業すれば、半年~1年程度で到達できるとは思います(トレンド系とかだったらもっと早いですね)

ですが「稼ぎ続ける」のは想像以上にきついです。

  • googleのアップデート
  • google for  jobs
  • ブロガー・個人アフィリエイターの増加
  • 大手企業の参入
  • ユーザーの利用プラットフォームの分散(google、Youtube、インスタ、ツイッター)

4年くらいこの界隈をみてきましたけど年々ゲームのレベルが上がってきたのは間違いないです。
4年前は「イージーモード」から始まって2年前は「ノーマルモード」。
昨年くらいから健康アップデートやライバルの増加によって「ハードモード化」しました。

更に今年からgoogle for jobsとかいう「アフィリエイター・ブロガー殺し」を導入してきて「超ハードモード」になったと思います。

そりゃこんなに移り変わりが早かったら稼ぎ続けるの難しいよね、って思います。

上記は「あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない)」と打ったら出てきました。

これキツイですね。

ぶっちゃけ専業じゃなくても作業できる

アフィリエイトは

  • 資格なし
  • 能力なし
  • 人脈なし
  • 資金なし(年間サーバー代、ドメイン代合計1万円程度でできる)

でも、できます。
強いていうのであれば作業時間だけは必要です。
1日2~3時間以上取り、半年~1年継続すればそれなりの結果は出ます。

つまりたとえ兼業でも1日2~3時間取れる人ならでもじゅうぶんに結果を出すことはできるわけですね。

めちゃくちゃ結果出した人(毎月300万円とか稼いでいる人)が専業になっていくケースが多いので、専業アフィリエイターの方のほうが稼いでいるイメージが強いですが、兼業の方でも(表に出てこないだけで)結果出している人ってめちゃくちゃ多いです。

ぶっちゃけ「人を雇いまくる!」とかでなければ専業でやるアドバンテージってあんまりないですよね。

個人的には「本業でも結果を出しまくって給料も市場価値も高く、アフィリエイトでも地味に月に数十万~数百万円稼いでいて、飽きたらサイトを売却しそのお金で新たなスモールビジネスをやっていく」という「スーパーサラリーマン」がオススメです。

あとで詳しく書きますが専業アフィリエイターって社会との接点がなかなか持てなくなるので自己肯定感がどんどん低くなっていくし、極力兼業でやった方がいいともいます。

「専門性が高く世間に需要のある」本業を持てばサイト運営に大きくアドバンテージになるよ

googleの評価基準に新たに「権威性」や「専門性」が問われるようになりました。

参考:Google “E-A-T” 解説と攻略/「高品質なコンテンツ」と認められるには

 

  1. Expertise(専門性があること)
  2. Authoritativeness (権威があること)
  3. TrustWorthiness (信頼できること)

この3つが評価基準になりました。
そう考えるとコンテンツ作成者に「専門性」「信頼性」「権威性」を求められるようになったということです。

これまではネットのリライト記事でも上位表示できなくはなかったですが、もうこたつ記事(取材もせずに経験もせずに執筆するリライト記事)は通用しにくくなってきた以上、

  • 「専門性のある人を雇うか」
  • 「自分が専門性を持つか」
  • 「専門家に取材するか」

この3点が「権威性・専門性」のある記事を書くのに必要となってきます。

そこで、オススメなのが「専門性があって市場価値の高い職業・職種で働く」ということです。

例えば、

  • 「転職アンテナで有名なmotoさん」
  • 「エンジニアとして働き現在はフリーランスエンジニアのりゅうけんさん」
  • 「元銀行員をブランディングに使った小林亮平さんのBank Academy」

などなど、「本業をブログ・アフィリエイトの題材として使い専門性の高いコンテンツを作っていく」がこの権威性や専門性が問われるようになったSEOの攻略方法の一つになっていくんではないかなと思います(働きたくないから専業アフィリエイターになったという方にとってはジレンマですね….)

 

「専業アフィリエイター」は社会との関わりが薄くなっていく

「専業アフィリエイター全員が社会との関わりがない」とまで言うわけではありません。

A8のファンコミュニケーション、フォーイットのアフィリエイトBやアクセストレード、バリューコマースなどの大手ASP(法人)と取引している人はたくさんいるでしょう。

広告主の商品のアフィリエイトをしている時点で、何かしら社会との繋がりはあるわけです。

とはいえ、やはりあくまでもネットのみでのやり取りで完結することが大半で、仮に「社会との接点」があったとしても「社会との接点を実感できない」のが専業アフィリエイターのデメリットです。

少なくとも私は専業アフィリエイター時代、社会との接点はどんどん感じられなくなりました。
「社会への所属意識」というのは想像以上に大切です。

 

「専業になったらめちゃくちゃ作業量が上がるかも」←そんなことはありません

兼業でガンガン作業している人はともかく、全く副業に時間を割けていないサラリーマンの方が「専業になれば作業時間が増える!」と思うかもしれません。

ですが残念ながらそれは「幻想」です。

兼業でまともに作業できていなかった人は専業になろうが残念ながら作業量が増えるわけではありません。
兼業で死ぬほど作業していた人ですら専業になったら最初の2年はそれなりに作業するものの、3年目くらいで少しずつ作業量が落ちていき、4~5年目から作業の手が止まり始める光景を何度も見てきました(私がまさにそうですし)

人生には「適度なストレス」というものが必要なんですよ。

これは私がストレスフリーな自営業を4~5年ほど経験して嫌という程思い知らされました。
今は兼業ですが、「適度なストレス」と「時間のなさ」のおかげでプライベートの時間で作業時間を確保しつつも、しっかり遊ぶために時間の使い方がめちゃくちゃ上手くなりましたね。

 

それでも~20代後半までの人はチャレンジしたいならすればいいと思う

ここまで「専業アフィリエイター(ブロガー)のデメリット」について色々触れてきましたが、それでも思うことは「20代後半までの人ならやりたいことをやってみよう」ということ。

理由は「20代までならいくらでもやり直せるから」ですね。

少子化であるこの世の中で20代(特に20代前半)は「スターを取ったマリオ」くらいチートモードですよ。

はっきりいってズルいくらい無敵です。(ほとんどの人が年齢による自分の市場価値や世間の需要を正確に認識できていないが)

私も20代後半になり、ようやく「今のままでは不味い」と感じ、「全てをやり直し、キャリアを構築する方向にベクトルを向けよう」という考えに至りました。

専業アフィリエイター後の就活でもアフィリエイター経験はそれなりに評価していただきましたし、「年齢的にもまだ若いしうちで働きなよ」というスタンスで迎えてくれた会社様は何社かいました。

これが30代だったらきつかったな…というのが個人的な感想です。

まとめ

以上が専業アフィリエイターをおすすめしない理由です。

「専業でアフィリエイターになるのはオススメしない」なんて書くと「それはお前が専業でやって失敗したから、自分を肯定したいだけだろ?」と言われそうな気がしますが….まぁその通りかもしれません。

何れにしても、「おすすめはしないよ、でも若いならやってもいいんじゃない?」とは言っておきます。

 

 

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