これからエンジニア目指す人は「プログラミングの学習」以上に「業界の調査」をした方がいい理由

こんにちは、進撃する人です。

今エンジニアを目指している人は黙々と毎日プログラミングに向きあっていると思います。

Progateやったり、スクール通ったり、Udemyの動画でインプットしたり、書籍を読み込んだり。

ただ、これまで見てきた人で「エンジニアになりたいから勉強している」という人が多い一方で、「業界の調査」をしている人が本当にいないな、と感じました。

業界のことを調べないと「ミスマッチ」が起こることが多い

私がプログラミングスクール入った時に周りの人と話していて気が付いたことなのですが、「業界のことを何も調べていない人が多すぎる」と感じていました。

例えばですが、「都内の綺麗なオフィスでMac book proを使いながらslackでスマートに連絡を取りながら高単価のWebエンジニアになりたい」と考えている人が「豊洲や品川近辺のSIer系企業にいく」というのは完全なるミスマッチです。

同じエンジニアでもSIer系企業のエンジニアである「SE(システムエンジニア)」と新しい技術、柔軟な働き方ができる「Webエンジニア」は全然異なります。

これを知らずにエンジニアを目指すと「私服で柔軟な働き方で残業なしフレックスに働けて毎日ゴリゴリコードかけると思ってたのに、スーツ勤務で全然コード書かないしフレックスじゃないし全く職場に自由がないんだけど、どういうこと(笑)?」となってしまう可能性が高いわけです。

ぶっちゃけプログラミングスキルあげるよりも「業界のことを知る」方が遥かに大事だったりします。

という私もプログラミングスクールに入ったときは、何となくSIerとWEBエンジニアの違いを把握している程度でして、就活して初めて業界のことについて深く知ることができました。

エンジニアになる前に知っておいた方がいい業界のこと

エンジニアなる前に押さえておきたい点は大きく分けて2点あります。

それが

  • SEとWebエンジニアの違い
  • 「受託」「SES」「自社開発」「Web制作」の違い

 

30社受けてわかった自社開発とSESと受託企業の入社難易度の違い

この2点に関してはめちゃくちゃ調べておいた方がいいです。

SEとWebエンジニアの違い

SE(システムエンジニア)

SEは「システムエンジニア」の略です。
主に大手企業のメーカーや銀行のシステムなどの開発を担うのがこの「SE」です。

主にJavaやC#やcobolやC++が主要言語。

大手SIerが上流工程で作った設計書を元にSEが実装していく「ウォーターフォール開発型」の開発環境。

私自身、新卒の時にいくつかSIer系企業にSE枠で説明会や面接に行ったのですが、「働き方はカタいなぁ…」と感じSEになるのはやめた経緯があります。

Webエンジニア

Java、HTML、CSS、PHP、RubyなどのWeb系の言語を使って、要件定義~開発~テストまで行うのがWebエンジニア。

開発環境は少人数で短期間で開発を行っていく「アジャイル開発型」が主要です。

Mac book proを使ってオフィスでカチャカチャパソコンを打つイメージはこちらの「webエンジニア」。

SEとwebエンジニアの違い比較

*これが全て当てはまるわけではなくて、大方、こういう傾向があるよという程度のものです。

 SE webエンジニア
連絡ツール outlook slackやchatwork(outlookの現場も普通にありますが)
働き方 堅い 柔軟
服装 スーツ、オフィスカジュアル 私服、オフィスカジュアル
言語 C, C++, C#, Java, cobol Ruby,  PHP,  Java
開発体制 ウォーターフォール アジャイル
リモートワーク 基本的に不可 現場によっては可だが基本は常駐
開発内容
  • 車、カメラ、飛行機などのハードを制御する組み込み系
  • 銀行、公共、メーカーなどのシステム系
  • webサイト、webアプリの構築、保守、運用

 

上記が大まかにシステムエンジニアとWebエンジニアの違いになってます。
システムエンジニアが大規模なシステムを扱うのに対して、Web系エンジニアは自社サービスのアプリ(例えばメルカリやairbnbといったアプリ)の新規立ち上げや運用をします。

働き方にも大きな違いがあり、システムエンジニアは働き方が「日本のサラリーマン」っぽく、結構堅い働き方です。

一方でWebエンジニアで自社開発の会社となると髪型や服装が自由で人間関係がドライで合理主義の職場が多いです(ただ、Web系でも開発環境がレガシーで堅い職場も腐る程あるので、「Web系自社開発だから必ずしもモダンで自由」というわけではない。古い現場もたくさんあります)

このような違いがあります。

オススメはwebエンジニアです。
やはりSE(システムエンジニア)は働き方が非常に堅い。

私自身、新卒であった数年前に大手メーカーのSIerや独立系SIerを複数受けて説明会に回ったのですが、どうしても「堅いなぁ」という印象しか受けませんでした。

結局、システムエンジニアに良いイメージを持てずにSIerとして就職せずに新卒から自営業になり、最近になってweb系エンジニアに転職したという経緯があります。

決してSIerにSEとして就職してるわけではありませんが、説明会や選考を受けた経緯で「SEはやめたほうがいい」という結論に至りました。

当然、「将来、リモートワーカーになってPC一台で世界を回りたい!」みたいな人は絶対にシステムエンジニアではなくWeb系のエンジニアを目指すべきですし、比較的自由な環境で働きたいという人ほどwebエンジニアを目指すべきなのです。

「受託」「SES」「自社開発」「Web制作」の違い

さて、SEとwebエンジニアの説明をしましたが、Webエンジニアの中でも「受託」「SES」「自社開発」「Web制作」がありますので、この辺の違いも抑えたほうがいいです。

受託

受託は大体が「web系のサイトやアプリの案件を貰って引き受ける」ということによって仕事が発生します。

ベンチャーというより「中小企業」といった感じの会社が多いですね。
就活した時に受託メインの会社も受けたのですが、共通しているのは経営者が(良い意味で)比較的保守的で温厚な方が多いなぁ、という印象を受けました。

使用する言語はJava、PHPが多いです。

SESからフリーランスのエンジニアになった「ショーへーさん」にスキルアップした経緯について聞いてみた」という記事ではもし、駆け出しエンジニアに戻ったら受託の会社に入るとご本人はおっしゃってましたね。

 SES

いわゆる「客先常駐派遣」をする会社。

「派遣会社」と言ってしまったら法律に触れるのでSES(system enginnering service)と言い換えている。

利用する言語はPHP、Javaが多いです。

良くあるのが3ヶ月ほど研修で叩き上げて経歴を1年~2年ほど盛り、客先に常駐させて間のマージンを半分ほど抜くというビジネスモデル。
どこに常駐させられるかは運次第なので、よく「客先常駐ガチャ」と呼ばれる。

常駐先は幅広く、受託企業、Web制作企業、自社サービス企業など幅広い。
スキルが伸びるようなゴリゴリ開発をさせてくれる案件を紹介してくれることもあれば、めちゃくちゃレガシーな会社にぶち込まれる可能性もあるので、ガチャなのは本当です。

変なところに常駐させられたら営業さんにしつこく「案件変えさせてくれ」とアピールしましょう。

会社によってはSE(システムエンジニア)としてSIer系企業に派遣させるケースもあれば、Web系の会社に派遣させるケースもある。

個人的にですが、もしWeb系の企業に常駐したいのであれば「研修時にJavaではなくPHPを扱うSES」をオススメします。

PHP自体がWeb系の言語で中規模のWebツール、受託、Web制作企業はPHPを使っているケースが多いので「PHPならWeb寄りの会社に常駐させてくれる可能性が高い」んですよね。(ちなみに上記でも少し触れましたがWeb系だからといって必ずしもモダンではありません。開発環境が古い現場は腐るほどあります)

あくまで個人的な意見です。

「のりき」さんという方に取材した時の記事が参考になります。。

SES契約で働いてもスキルがつかないのか?SESからフリーランスになったのりきさんにインタビューしてみた

また、アラフォーからエンジニアに転職したたかぴーさんもSESを足がかりにRubyエンジニアになりました。

アラフォー未経験から現役Railsエンジニアに転職した「たかぴーさん」の転職に至る経緯を取材しました

自社開発

自社開発は自社のプロダクトを持っている会社です。
例えばメルカリやairbnbやスペースマーケットといった会社は「自社開発企業」ですね。

特徴としては働き方が柔軟で、有名なサービスを開発している会社だと優秀な人が多く、使っている技術も比較的モダンなのでスキルが伸びやすい。

とはいえ、上記の特徴は「会社次第」であって古臭い会社もたくさんあるので、自社サービスを作ってる会社全てモダンで働きやすいなんてことはないです。

SESの客先常駐ガチャ同様、「入社するまでわからない自社開発ガチャ」があると思ってまして、私の知り合いは自社開発ガチャで失敗しているので入社前に説明を聞き、質問をしっかりしてから入社を決めましょう。

会社自体があまり安定しにくいというのがデメリット。

利用する言語はPHP、Java、Rubyが多いです。

Web制作

依頼されたアーティストや芸能人のLPや公式HPを作成したり、Wordpressの保守・運用することが多い。

使用言語は主にHTML、CSS、PHP、Javascriptあたり。

「エンジニア」というより「コーダー」「マークアップエンジニア」といった感じの業務内容が多く、サーバーサイド側はほとんど触らず主にフロント側が8割以上を締める。

そのため、マークアップスキルは伸びやすい一方でサーバーサイドは付きにくい。
バイトで数ヶ月働くくらいならメリットはありますが、フロントのマークアップスキルだけ異常に伸びても仕方ないので半年以上働くのはオススメしないです。

面接をたくさん受ければ上記の違いがわかってくる

以上が、「エンジニアを目指す前に事前に知っておくべき業界知識」です。

ある程度学習をしてエンジニアに転職する際に、上記の点を押さえた上で面接を20社以上受ければSEとWebエンジニア系の会社の違いがハッキリ分かりますし、受託、SES、自社開発、Web制作の違いもわかってきます。

なのでスキルアップしたらまずは面接を数こなしていきましょう。(私の場合はプログラミングスクール卒業後に1日3~4社ほど面接を受けていました)

【数を打て】エンジニアとして転職したいなら1日2社・週10社面接を入れろ

個人的には自社開発でもSESでも受託でもどこでもいいと思います(Web制作はあんまりオススメしない)

どんな現場であれ「コードを書かせてもらえるかどうか」がスキルアップする上で大切なので、コードさえ書かせてもらえれば自社開発でもSESでも受託でもレベルアップはできます。

数多く面接を受けてみて自分でいきたい企業を探すのが一番です。

まとめ

以上がエンジニアを目指す前に知っておくべき業界知識です。

少なくともエンジニアを目指す前にSEとWebエンジニアの違いをしっかりと理解しておくべきですし、ある程度学習をはじめて転職活動をする時には「受託」と「SES」と「自社開発」と「Web制作」の違いくらいは理解しておくべきです。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です